マンション購入を検討するとき、価格や広さは言うまでもなく、そのほかにも立地、築年数など様々なことを考慮するかと思います。
そういった中で、みなさんは【マンション全体の戸数】を気にしたことはありますか?
マンションは敷地や建物の大きさ、条例の制限などで、10戸にも満たない総戸数のものもあれば、数千戸という大規模なマンションまでさまざまです。
世帯数が多いか少ないかについてはそれぞれの好みもあるでしょうが、実はこのマンションの戸数にはさまざまなメリット・デメリットが隠されているのです。
もちろん一概には言えない点も多々ございますが、物件探しをする際のひとつのご参考にしてみてはいかがでしょうか?
そこで、今回と次回に分けて、小規模マンションと大規模マンションのそれぞれのメリットとデメリットをお伝えします!
今回は小規模マンションについてです。
❶小規模マンション
◆メリット
・コミュニティが築きやすく、住人同士の顔が見えやすい
マンションの住人さんかそうじゃないかが分かりやすいのがひとつの特徴であるため、コミュニティが築きやすいというメリットがあります。
また、どこにどの方が住んでいるか把握ができるため住人間のコミュニケーションが容易であり、知らない人がいた時にすぐ気づくため、防犯意識が高まりやすいといった利点もあります。
マンションの敷地内で遊んでいる小さなお子さんにも目配りできるのもいいですね。
・駅周辺や人気エリアにも立地
小規模であれば土地が狭くても建設できるので、人気があるエリアや利便性の優れたエリアに立地する傾向があります。
特に人気の駅や都市部の駅周辺などは大きく土地を確保することが難しいため、大規模マンションよりも小規模マンションが多く見受けられます。
また、閑静な住宅街に低層でひっそりと佇むように建てられるケースもあり、静かなで落ち着いた住環境を望む方にとってはおススメですね。
・角部屋率が高い
小さい土地に建てるに伴い、1フロアあたりの戸数は少なくなります。
1フロアの戸数が少ないということは、マンション全体の戸数に対して角部屋の割合が自ずと高くなります。
1フロアに2戸しかないマンションの場合は全て角部屋になります。
・エレベーター待ち時間の少なさ
戸数が少ない分、エレベーターに乗り降りする方も少なくなります。
数百戸あるようなマンションだとエレベーターが数基あるマンションもありますが、人が多い分待ち時間も増えて数分待ちになることもあります。
朝の忙しい時間などは特にいいですね!
・無駄な共用スペースへの負担がない
大規模マンションにはエントランスが豪華であったり、ゲストルームなどの共用施設が付いているケースが多いです。
一見便利には見えますが、必ずしも使用するとは限りませんし、高頻度で使用するかと言うとどうでしょうか。
小規模マンションにおいては共用部がシンプルな作りになっているものが多く、使用しないであろう設備・施設への負担が少なくなることもメリットのひとつですよね。
◆デメリット
・1戸あたりにかかる管理費、修繕積立金少し高め
少ない戸数でマンション全体の管理や修繕をするため、1戸あたりの管理費や修繕積立金の負担が大きくなる傾向があります。
マンションは毎月の住宅ローンの他にも管理費や修繕積立金の支払いも考慮した資金計画を立てないといけないので、購入できる物件の金額が下がる可能性もあります。
・周辺環境の変化に伴う日当りなどの変化
駅周辺などの小さい敷地に建てられる反面、そのような敷地では隣の建物と密接して建てられる可能性もあります。
今は隣が小さな空き地でも同じような高さのマンションが建つケースも十分あり得ます。
日当りや眺望を気に入って購入しても、数年後にその環境が変化してしまうかもしれないという点には気をつけましょう。
組合理事の順番が回ってくるのが早い
総戸数が少ない分、理事会の役員などを輪番制で回すマンションは、役割が回ってくるペースが自ずと早くなります。
マンションの管理に関わる重要な役目ですが、共働きのご家族や、休みが不定休の方などは大変ですよね。
今回は小規模マンションの特徴についてお伝えしました。
マンションを見る際にあまり重要視しづらい総戸数ですが、こちらを読んでいただきお家探しのご参考になれば嬉しく思います^^
次回は大規模マンションの特徴をお伝えします~!
最後までご覧いただきありがとうございました!