こんにちは!設計の森本です。
今回は戸田材木店の戸田昌志さんに無垢材についての勉強会をして頂いたので、無垢材とはどのようなものなのか、メリット・デメリットをご紹介したいと思います!!
無垢材は天然の素材です。
実生と植林があり、実生は自然に発芽したもので植林は人間が植えたものさします。
植林はキレイで使いやすい木材です。
実生は癖がある建築の素材としては使いにくいですが味があるのが特徴です。
●木材の特徴
無垢材の特徴を五感で表してみます
視覚:温かみ、光が乱反射して柔らかく見える。
触覚:触っても優しく、温かい。衝撃を吸収してくれる。
嗅覚:フィットチッド(周りの植物を枯らしたり、虫や動物を寄せ付けない物質)という物質は人にとってはいい香りです→アロマオイル、森林浴などリラックス効果がある
味覚:無垢材でできたお椀などは口当たりが良い
聴覚:吸音性が高いので音をやわらかくしてくれる。話し声や音楽が心地よくなる。
(樹種や表面の凹凸などによっても変わる)
他にも樹種によって効果が違います。
例:
☆杉→空気清浄機能がある
☆ヒノキ→腐りにくい、シロアリ対策になる
☆クスノキ→メンソレータムの香り(お手洗いなど臭いの気になるところ◎)がする
●無垢材のデメリットについて
・木材の反り
木材の細胞の収縮率が木材の内側、外側など場所によって違うので反りが起こる。
正目材→反りにくいが値段が高い
・キズやへこみが付きやすい
柔らかい素材なのでキズには弱いです
(下の写真のように養生テープなどをはがすと表面がはがれてしまうので注意です)
●メンテナンスについて
★オイル仕上げがおすすめ!
無垢材ではキズや汚れの部分を削ったり補修のしやすさからオイル仕上げか無塗装がおすすめです!
・ウレタン塗装仕上げ
表面にしっかり塗装するウレタン塗装仕上げは、傷には強いですが、表面がつるつるになってしまい無垢材の触り心地が損なわれてしまうのと、油性ペンなどの汚れは取れにくく補修しづらいのであまりお勧めできません。
(2年おきで塗りなおすのがベストです)
・日々のお掃除
〇からぶきもしくは固く絞った布で拭き掃除する
×クイックルワイパーや水分の多い布での拭き掃除
●虫について
キクイ虫
無垢材は自然の素材ですので、虫が発生することがあります。
木材に小さな穴が開いており、その下に木くずが落ちていたらキクイムシの可能性があります。成虫の発生時期は春から夏にかけて多く、6月がピークです。被害にあいやすい材木はラワン材やナラ材ですが、カシ、タケ、キリ、ケヤキも被害にあいやすいので注意です。
もしも発見してしまったら、ピレスロイド系の薬剤をスプレーすることをお勧めします。
・大量発生してしまった場合は専門の駆除業者さんに依頼する。
無垢の床は温かみがあって思わず寝転がりたくなってしまいますよね!
メリットもあればデメリットもありますが経年変化が楽しめるのも無垢材ならではですね!!
最後までご覧いただき有難うございました。