今回は収納について、図面表記や意味の説明をします。
- CL(クローゼット)
一般的に限られたスペースで扉を開けて中に収納している物を取り出すスペースです。
- WIC(ウォークインクローゼット)
CLより広いスペースになり、内部に入って収納している物を取り出すことが出来、着替えをし準備することが出来ます。
- FCL(ファミリークローゼット)
WICと基本は同じなのですが、目的・使用方法に違いがあります。
WICは隣接する部屋の個人が使用する目的に対して、FCLは家族全員の物を集中的に収納するためのスペースとなります。
- WTC(ウォークスルークローゼット)
入口が2箇所以上ある通り抜けられる収納スペースです。
入口に扉が無く開口のみの場合も多いです。
- SIC(シューズインクローゼット)
土足のまま入れる収納スペースです。靴だけでなく、コートや雨具等も収納することもあります。
次に、クローゼットの配置位置について事前に考えておいてもらいたいポイントです。
- 家事動線と生活動線
動線を効率的にしないとストレスになる可能性が高く、どういった生活スタイルで、どの様に動くことが多いかの想像をしてください。
- 収納量の確認
設置する収納スペースに収納する物の種類、量を把握してください。
この量では、このスペースに入りきらないや、逆に、こんだけの量しかないのに無駄な空きスペースが出来てしまったとなったりするので、何をどれだけ収納したいかの確認をお願いいたします。
- 収納する物のサイズの確認
無駄なくスペースを使える様に、幅・高さ・奥行きの寸法の確認と使用方法を確認しておいてください。
引き出しで手前にスペースが必要な物や、上から取り出す為のスペースが必要な物など事前に分かっていると提案の幅が広がります。
建材メーカ各社から出ている収納スペースでの失敗しがちなポイントと対処法
- 収納している中身が分からなくなり整理整頓が難しい
~対処法~
①収納されている物の見える化する(ラベリング)
②帰る(戻す)場所を同じにする
③中身が一目で分かるようにする
- 設置する物のレイアウトの考慮不足
~対処法~
①引き出しタイプの物など設置する物の高さを揃える→見た目が綺麗になるのと上部の有効活用が出来る
②使用時のスペースが確保されているかの確認をする
- サイズが思っていたより狭い・広い
~対処法~
①使用するアイテム、収納量を事前に確認する
②使用方法を重視し、収納スペースのサイズを考える
新築の規格住宅では、間取りに合わせた家具の配置等をしなければいけませんが、リノベーション工事をする場合は、生活スタイルに合わせた家具の配置等が出来ます。
その分、細かな所まで考えなければいけません。
とりあえずで決めてしまうと失敗する原因の元になってしまうので、SNS等で情報収集をしたり、カタログやショールームで確認をし、生活している状況が想像することが出来れば失敗はしないと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。