こんにちは!
デザイナーの海老澤です。
本日は、住宅設備やインテリアなどのトレンドについてです◎
トレンドってどうやって決まっているの?
ファッションのトレンドがパリコレで各ブランドが世界に発信することで広がるように、インテリアにもミラノサローネという世界一のインテリア見本市が年に1回開催されています。
そこではインテリアメーカーを中心に家具や照明などの最新モデルの発表が行われ、世界の最新トレンドを知ることができます。
そこから日本の住設メーカーやインテリアメーカーにその流行が降りてくるのが大体2~3年後といわれています。
ミラノサローネ2019年・2021年(2020年はコロナのため中止)のデータを元に近年のインテリアトレンドである「グレイッシュ」という色味についてお話ししたいと思います。
2019年:グレイッシュなイメージが大きく拡大・存在感のある素材使い
2021年:グレイッシュの中に明るい差し色・自然との共存・サスティナブル・エコマテリアル
といったように、近年では世界中でステイホームの時間が長くなったこともあり、落ち着きのあるシームレスな空間が演出できるようなマットで洗練されたシンプルな色使いがトレンドとなってきました。
2019年・2021年ともキーワードとなっている「グレイッシュ」とはどんな色味のことをいうのでしょうか?
グレー・グレージュ・グレイッシュなど似たような括りがたくさんありますが、
・グレーとは、白や黒を混ぜ合わせた無彩色のこと
・グレージュとは、グレーとベージュを混ぜ合わせた色味
・グレイッシュとは、灰色がかった有彩色の事でくすんだ色味
になります。
いわばグレージュもグレイッシュの中の一つです。
「グレイッシュ」が人気な理由としては、
①お家時間の増加により、ほっと安らげる空間づくりを求める人が増えました。
グレイッシュは目に馴染むアースカラーのため、優しい空間づくりにうまく調和します。
②グレイッシュは主張があまり強くないので、敢えて鮮やかな色味のファブリックなどと合わせてもより映えさせることができて、同系色で合わせても統一感が出る万能カラーです。
家具やファブリックを問わないコーディネート性の良さが魅力です。
③グレーだと少し無骨で冷たい雰囲気になってしまうのですが、グレイッシュは上品でお洒落に感じるといった色彩心理効果もあります。
以上3つの理由からも分かるように、お洒落な空間を作り出すポテンシャルがありながら、時にはビビッドカラーの名脇役として活躍するなど、グレイッシュにはふところの深さを感じます。
キッチンなどの設備機器やフローリング・建具などの建材もグレイッシュな色味のものが人気になってきています。
カフェやホテル、家具屋さんなどに行った際にはグレイッシュな色使いのものがないか見てみてください◎
そして気に入ったものございましたら是非皆さんも生活の中にグレイッシュを取り入れてみてくださいね。
それでは最後までご覧いただきありがとうございました!