こんにちは!コーディネーターの佐々木です。
本日はマンションの管理についてご説明いたします。
マンションを購入する際に、気になってしまう管理費、修繕積立金がございます。
以前、管理費についてご説明いたしましたが、今回は修繕積立金についてご説明させていただきます。
▶前回の管理費についてのコラムはこちらからご覧いただけます。
1, 修繕積立金とは
マンションの安全・安心で快適な居住環境を確保し、資産価値を維持するためにおこなう修繕工事に使うお金となります。
2, 修繕積立金の内訳
・外壁塗装
・屋上防水工事
・エレベーターのメンテナンス
・玄関扉の取替
・共用部照明LED化
などさまざまなマンションの修繕工事費用に使われます。
3, 長期修繕計画とは
将来マンションでおこなう必要がある工事の内容と、おおよその時期、概算の費用などを盛り込んだ計画書となります。
マンションの修繕は多額の費用がかかることが多いうえ、定期的に修繕をおこなう必要がございます。
修繕工事をするたびに一括で工事費用を区分所有者から徴収することは難しいため、数十年単位で修繕の計画がされており、修繕の計画にそって、修繕積立金が決められています。
4, 修繕積立金が低いマンションと高いマンションの違い
管理費と同様に修繕積立金もマンションによって金額が全然違います。どんな場合が金額が高く、どんな場合が金額が低いか、ご説明いたします。
国土交通省の「マンションの修繕積立金に関するガイドライン」を参考にして、実務経験もふまえてご説明させていただきます。
https://www.mlit.go.jp/common/001080837.pdf
①お部屋の専有面積
お部屋の広さが50㎡以下など狭いお部屋程、修繕積立金は低く、80㎡以上など広い部屋程修繕積立金が高いです。
これはマンションの修繕積立金の金額の決め方が、専有部分の面積に対して決まるため、同じマンションでも広い部屋ほど金額が高く、狭い部屋ほど金額が低くなっております。
②マンションの総戸数
マンションの総戸数が100戸以上など戸数が多いマンションは修繕積立金が低く、20戸以下などの戸数が少ないマンションは修繕積立金が高い事が多いです。
ガイドランを見ても、修繕積立金の1㎡あたりの平均額は延床面積が5,000㎡未満だと218円/㎡・月ですが、10,000㎡以上は178円/㎡・月となっております。
70㎡のお部屋の場合、約2,800円/月の差額がございます。
③ 共用設備やサービスの内容
マンションの規模が大きいと共用施設が充実しているマンションもございますが、その分、修繕積立金がかかります。
例えば温泉施設、シアタールーム、フィットネスジム、ゲストルーム、スタディルーム、スカイラウンジなど色々な施設やサービスを増やすことで、その分定期的な修繕が必要になりますので、金額は高くなる傾向があります。
特にタワーマンションは共用施設の充実とコンシェルジュサービス、24時間有人管理などさまざまな施設やサービスがある分、修繕積立金は高くなってしまいます。
またガイドラインでもマンションの階数が15階未満の物件と20階以上のマンションでも平均額に差がついております。
例えば15階以下の延床面積が10,000㎡以上のマンションの平均額は178円/㎡・月となっていますが、20階以上となると平均額は206円/㎡・月となります。
70㎡のお部屋で計算すると、約2,000円/月の差がございます。
以上、マンションの管理費ついてご説明いたしました。
マンションの修繕積立金はマンションの資産価値維持に必ず必要です。
安いほうがいいと思われがちですが、安すぎても適切にメンテナンスがされず結果的に資産価値を下げてしまったり、生活に支障がでるような問題が発生してしまう可能性もございます。
修繕積立金が極端に低い金額のマンションには適切に修繕工事がされているかなど、十分ご確認のうえ購入してください。
最後まで読んでいただきありがとうございます。