お家をリノベーションするにあたって多くのお客様がまず最初に悩まれるのが、床材(フローリング)の種類です。
お部屋のなかで大部分を占めるのが壁・床・天井。これらはお部屋の印象を大きく左右します。
そのなかでも、いつもどこか肌が触れることになる床材は、見た目だけでなく質感にもこだわりたいですよね。
フローリングといっても種類はあるの?どんな違いがあるの?と疑問の方も多いかと思います。
そこで、今回はフローリングを5つの種類、ご紹介いたします。
①無垢フローリング
木そのままの材料で、継ぎ足しや重ねて貼り付けたりしていないものです。
いちばんの特徴はなんといっても、傷や色の変化を味として、経年変化が楽しめることです。
自然素材のため、木の収縮・変形・ひび割れ・床鳴り等を理解していただく必要があります。
◎メリット
・香り・触感が良くリラックス効果がある
・本物の木材ならではの温かみや調湿効果がある
・同じもの(柄のパターン・色)が無い
▲デメリット
・メンテナンスが必要(オイル塗装等)
・水ジミに注意が必要
・変形(収縮)がある
➁挽き板フローリング(複合フローリング)
合板の表面に厚み2~3mmの挽き板が貼り付けされているものです。
厚みがあるので無垢材同様に木の風合い・温かみや経年変化も楽しめるのが特徴ですが、無垢材に比べると変化量は少ないです。
◎メリット
・メンテナンスがしやすい
・無垢材と同様の経年変化が楽しめる
・床暖房にも対応している
▲デメリット
・無垢材でも同じですが、化粧面の樹種の種類によって凹み傷などがつきやすい
・無垢材との金額差が無い場合や、高くなる場合がある
・無垢材が良いと思う人からは、偽物だと言われる事がある
⓷突板フローリング
こちらも合板の表面に0.2~0.3mmの突板が貼り付けされているものです。
挽き板フローリングよりも化粧材が薄く、そのため木の風合いや温かみは無垢材・挽き板に劣る部分があります。
◎メリット
・メンテナンスがしやすい
・変形しにくい
・床暖房に対応している
▲デメリット
・無垢材・挽き板に比べ触感や風合いなどが劣る部分がある
・グレードが高いものだと合板が硬質で傷がつきにくい
・傷がついた場合、合板が見えてしまう
④シートフローリング
合板の表面に木目柄を印刷したシートが貼り付けされているものです。
最近の印刷は精巧になっており、一目見ただけでは区別がつかないほどです。
水拭き等のお手入れはしやすいのですが、シートが剥がれてしまうと補修が難しくなってしまいます。
◎メリット
・金額が安い物が多い
・お手入れが簡単
・変形しにくい
・床暖房に対応している
▲デメリット
・印刷したシートなので、同じ柄・同じ色になってしまう
・シートが剥がれると補修が難しい
・触感や風合いは無垢材に比べると劣る
⑤直貼りフローリング
関西地方に多いコンクリート床に直接ボンドで貼り付けるフローリングです。
遮音用にクッションが入っており、新築マンションのほとんどに採用されています。
挽き板・突板・シートのフローリングがあります。
戸建てに住まれていた人は、フワフワする感じが慣れないと言われる人が多いです。
床材(フローリング)は、よく無垢材か無垢材じゃ無いかの2択だと思われている方が多いですが、種類が色々あり、予算や仕上がり・メンテナンス等住む人によりベストな床材は変わります。
各部屋で床材を変えるのも1つの方法です!
今回はやや専門的な内容もお伝えしたので、少しイメージしづらい部分もあったかと思います。
ショールームにはサンプルや実際に施工している物もあるので、お気軽に見学に来ていただき、実際に見て触れて違いを実感してみてください^^
【工務担当】羽根 HANE
住宅設備や床材壁材などリノベーションでこんなことがしたい!
などのご要望なんでもご相談ください^^